大晦日となったので、買い出しに出ます。
すると、いつもの場所にいつもの白猫がうずくまっています。
家があって、朝から夕方までは見掛けないのですが、夜中に
こうして現れることがあります。
竹庭の猫
飼主も大学の時に宿舎でひとり正月を過ごしたことがありますよ。
暖房も電気も止められ、あたりの小売店もすべて閉まっていて
ただ水だけ飲んで、毛布を被って本を読んでいました。
哀れんだ友達がスルメと干し柿を持ってきてくれたので、それらを
囓りながら皆が戻ってくるまで耐乏生活を続けていた正月でした。
それで思ったのだが、正月は独りで過ごすものではないぞ白猫君。
暖かい部屋で集まって、自分の盃や膳をいじりながら小さな話題で
みんなと笑いながら、心豊かにぬくぬくするものです。
この日はちゅーる(クルシャ君は膀胱炎なのでおあずけ)を持ち合わせて
いたので、年末らしいことを白猫君としてきました。
ちゅーるを与えながら、寒いときには家で待っている人たちのところ
に行って、穏やかに過ごすんだよ、と言い聞かせたのでした。
このあたりは和服の問屋が多いので、そのイメージらしき
観光施設があったりします。
以前紹介した場所ですが、前を通る度に、より充実しています。
格子の間から見える布もそれらしい。
我が家でも真似てみようかと思います。
クルシャ君が飛びつくんだろうな。
リストを持って買い物を続けます。
どんなリストを作っても、必ず不十分だったり、そもそもリストをコンプリート
できなかったりしますね。
買い物を終えて一休みです。
あの白猫君は家にもどったろうか?
いつか、あの白猫君の名前も誰かが教えてくれるかも知れないと
そう考えて、すぐやってくる翌年への希望をささやかにつなげて
いくのです。
水のソーテール5: ベッセン・ベリテン・ベリオ (うるたやBOOKS)東寺 真生,明鹿 人丸うるたや
にほんブログ村