猫風忘年会

またお出かけですか

外食はかなり少ない方です。しかもほぼ同じ所だし。
すぐに戻りますよ。

猫的な忘年会にするのです。

以前観察した円山公園の猫集会から学んだことを活かすのです。

猫集会には、猫集会を成立させているゆるい要素がいくつかあります。

大原則　参加者はそれぞれが決して無理をしない

このゆるい大原則がほぼ全てと言って良いと思いますが、ここから派生する
いくつかのルールと、付帯するルールが導かれます。それらは猫的に言って
ほぼ自動的に展開されていきます。

大原則から、以下の展開原則が生じます。

1.集会場でのポジショニングは各自が自らにとって適当な場所に行われる

　リーダーが居て、各自の席を指定するのではありません

2.集会参加時のコスト及びリスクは各自が責任を取れる範囲でマネージメントする

　費用の頭割り、付随するイベントへの参加強制などはありません。
　ただし、あらゆるリスクテイクの結果は自らが負うのです。

3.集会時の均衡状態は僅かなカオスの発生によって混乱に至ることがあるが、
　その場合でも各自が適切に対応することで自然な抑制状態を維持する

　集会ではハプニングが起きて、参加者の耳目が集中することがあります。
　危険だと思えば身構える、または逃亡する。もしくは参加者が対応する
　ことで集会の安定を維持する必要があります。

目的

猫集会の目的とは

近隣の在住猫たちの性質を知り、状態を確認して、自己の適応戦略を更新すること

であります。そのため、猫集会は必要不可欠であって、何も暇だから顔を合わせて
いるわけではないのです。あの子とあの子は兄弟で仲良し、とか、あの子とあの子
とは散歩道の途中で互いに出くわして驚いたことが遺恨となっている、とか。観察
すれば分かるのであります。
こうした観察を行った上で、自らはどの子に近づけるか、またはどの子を避けるべきか
などといったことを、ひなたぼっこしながら考える。大事なことです。附記すべきは、
この際猫が思うのは、自己と他の一個の猫との可能性についてだけであって、集団の
どこに属するかなどといった政治的な思考が一切介在しないこと。

猫的宴会のイメージがおおよそつかめてきましたか?

ヒトがやるので、それなりにアレンジいたしますよ。
猫的忘年会、それは猫っぽく、穏やかでふわりとしたものであって、
鴻門の会みたいな殺伐としたものであってはならないのです。

強権による圧力とか強制への服従、滅私奉公、収奪、ブラック化、
そして体育会系、といった雰囲気の真逆であることは既にお分かりでしょう。

余計な世話をするために走り回らないし、欲しい評価を無理に引きだそうとも
しない。目の前の物にひたすら集中する、もしくは自らの状態を想起的にしつつ
保持する。マインドフルネスとかいうやつです。

こうした猫的集会に似合うのが味わいのある純米酒。

猫が近くの草を嚙むように、サラダを食べて

たまに獲物を口にします。
その間、仲良しの傍に居て猫が毛繕いし合うように、会話をしても良いし
または、仲良しに割って入ったり、前脚で叩いて蟻向かせたりしても
ハプニングに成らなければ良いのです。集会を解散させてしまうような
ハプニングを起こすならば、次回以降、別の猫集会に流れていくことを
覚悟しましょう。

玉ねぎ焼いただけの物でしたが、これ、甘くて美味しかった。

こちらもそんなに手間が掛かっていない炊き込みご飯。
簡単なのに旨い。

などとやっておりますと、すぐに時間が過ぎていってしまいます。
猫的忘年会は、より自分が穏やかになって、他猫を理解し、自らも理解して
もらえる寛容と調和の場となるようにするのが理想です。

日本酒で暖まっていると、礼儀は整い、特定の興味と天命への呼応が何か
肯定的に思われて、つい規範を踏み越えることもあるのですが、大抵の場合
それは