謎の鶏鉾(にわとりぼこ)。にわとりほこ、なのか、にわとりぼこなのか、ですが
おそらくは、濁る方だと思います。正確ではないかもしれないし、よく聞くから
といって、正しいのかどうかも分かりません。いずれにしても、謎なのはその
発音ではなくて、この姿です。
特にこれ。
この先端のプロビデンスの目みたいなのが気になって仕方ない。
一度そう思い込むと、もう他の物に見えない。
調べて頂ければ分かりますが、中央の丸いのは鶏の卵だそうです。
今回、下から見上げていた鉾の囃子方が乗っている箱の中まで上がって
拝見しました。以前もこの鶏鉾に上がって拝観したことがございます。
その際は特に何とも思わなかったのですが、この構造の作り物でこの高さ
から下を見ると、慣れるまでちょっと怖い。
さらに、鉾となりますと、とにかく中央に高い物があって。どうやって立てた
ものか見ていないのですが、危ういこと累卵の如しである。鶏鉾だけに。
山鉾によって、特有の雰囲気というものがあります。
飼主はこの白楽天山のあたりに来ると、いつも和やかなものを感じます。
前祭の期間、埒の中にある山の上には、御神体の代わりに松
が立っておりますよ。
鉾の目眩のするような高さに較べると、こちらはより穏やかな高さ。
山鉾を見て回るのが、この時期の楽しみですが、15日あたりからは
周辺の立派な家屋で、屏風などを表に見えるように立てて祭を祝って
いるところがあるので、そのあたりも見物となります。
そして、今年の祇園祭の作物の話題といいますと
こちら。
偶然通りかかって撮影することに成功。
復活した大船鉾(おおふねほこ)の前立、龍頭です。
150年ぶりに復活した際に話題になりました。
その際、御神体には大金幣が乗っていました。
龍頭と大金幣とは、大船鉾の神体として交互に用いられていた
かつての慣行を今回新調したこの龍頭によって、復活したという
ことになりますね。大船鉾は後祭に登場いたします。
とにかく大きい。
こちらを写真の形で以て、至近で御覧頂けたということが
『クルシャの天地』ブログを御覧頂いている皆様への恩返し
の一端にでもなれば、幸いでございます。
ほずか30分のこの機会を除いて、後祭まで、公開されることは
ないものだという説明を頂いております(7月14日当時)。
水のソーテール11: 洗礼のダエーナー (うるたやBOOKS)東寺 真生,明鹿 人丸うるたや
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