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Channel: クルシャの天地
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祇園祭前祭 2016

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大宮というところでラーメン。
たまにしか行かないのに、店主が覚えていてくれていると
嬉しいですよね。そんな店のひとつです。






とにかく、暑いところを歩き回るので、体力をつけるのです。
歩き回ると言いましても、この日は祇園祭の前祭の写真でも
撮って回るくらいなもので、範囲としてはごく狭い地域を
うろうろすることになります。
ただし、日中だし、人出がものすごいことになっている。

ごちそうさま。今日も美味しかった。
五周年記念の無料券ありがとう。






おそらく以前紹介したことのある店の暖簾。






つい、気になるデザインだったので、写真にしてしまいます。

禅の円相が猫になってるんですね。
物を創れる才能の仕事です。
世の中には分を弁えず、人の物を見ては歪んだ形に改悪して
自画自賛。小手先でその場しのぎをして、自分の方が優れて
いると平気で主張しては呆れられて放置されているのを、間違って
自分の成功体験のようにして形成された歪な人格を押し通す小人が
いますが、そんなのが最も怖れる言葉があります。

その話はまたいずれ。その言葉を聞くと必ず顔を真っ赤にするから、禁句かもね。






祇園祭の街へ出ました。





山鉾の中でも、美術館波とされる月鉾で今年の茅巻を購入いたしました。





茅巻はこのあたりでは毎年買い換えて、戸口にその一年間懸けておく
ようです。飼主のところも、毎年茅巻を買い換えております。
今年は月鉾。






茅巻を購入しますと、屋台の囃子方が着席する場所に上がることができます。
今まで上がっていなかったのですが、初めて上がって衝撃に近いものを
感じました。天井部分には扇面の枠を撒くようにして描かれた円山応挙の
絵がそのまま残っています。間近で初めて拝見して驚いてしまいました。






精彩で実物より形が出来ていて、線も色も無駄が無いというか、形式は
時代がかった装飾的なものであるのに、図像は現実の向こうの現実性に
達している。絵画ってそういうものかもしれませんが、飼主はつくづく
自分が絵描きでなくて良かったと、感動しつつもぞっとしました。
仮に自分が生半可な絵描きで、あの応挙の絵を見たら、二度と筆を持てなく
なる。あるいは、なんとかして応挙の限界を探し出して、自分を慰めよう
とか、幼い試みに逃げてしまう。どちらも自分に課した使命に対する
卑怯な裏切りですよね。いや、絵描きでなくて良かった。応挙の目は飼主
には持てない。無理、いやいや無理なものは無理。現実に応挙がいたら
サポートする側に回ります。







そんなわけで、月鉾の茅巻は特にお勧めいたします。
至近で応挙の才能に触れることができます。
今、各地の文化財付属の美術品が次々に複製品に置き換わっています。
月鉾の扇面画がまだ本物であるうちに是非。






この日も夕立がありました。
年に一度とはいえ、夏の光と風雨に美術品を曝すのはいかがなものか、
なんてことを、東京から移転してくる文化庁の役人が言い出したら、
祭の運営は、相手にせずにいられるだろうか。どうせ本物なんて誰も
分からん、なんてことを言い出す連中が必ず出てくる。






というわけで、本日は気合いを溜めて、茅巻を買いにすぐそこの
月鉾まで行って参りました。







螢火白楊東寺 真生,明鹿 人丸うるたや



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