毎日、毛をまき散らしながら、眠ったり遊びを探したりしているクルシャ君。
生後7ヶ月過ぎた頃からいろんなことを学習するらしいので、何かまた
後々に役立つことを覚えてもらいたくて、フードで釣りながらいろんな
試みをするのですが、猫なのでヒトの指導に従おうという気持ちが
ありません。
毛繕いしながら遊ぶ猫
おもちゃに向ったり、毛繕いしたり、そして飼主の手に噛みついたり
やりたいことはなんでもやってるクルシャ君。
何を覚えさせればいいのか、とにかく名前を呼ぶと返事するくらいは
やって欲しいものですが、無理かな。
クルシャ君の課題は、目的の遂行のために行動を整理する事です。
難しい事ではありません。資格や免許や学位を取得するためにヒトが
計画を立てる複雑な過程なんかよりずっと簡単な事です。
たとえば、椅子の上にジャンプしたい。狙いを定めて飛ぼうとしている。
でも、飼主が尻尾を握っているから、普通にそのまま飛んでしまうと落ちるし
尻尾も痛い。あたりまえです。だから、ウルタ君なんかは飛ぶ前に尻尾を
握っている飼主の手を、振り向いてから二、三度叩いて手を放させてから
おもむろにジャンプする。
ところが、クルシャ君は尻尾をつかまれたままジャンプして、落ちてしまうと
不思議そうな顔しているのです。頭悪い子じゃないと信じているのですが。
クルシャ君の悩みをアリアンに打ち明けると、アリアンも不思議そうに聞いています。
アリアンの答えによると
「クルシャ君はあたしたちみたいに神経質じゃないのよ」ということです。
ジャンプするときに掴まれている尻尾を外そうとしないのは、単に尻尾を気にして
ないから。ウルタ君やアリアンが尻尾を掴まれると外そうとするのは、別にジャンプ
の邪魔になるからではなくて、尻尾掴まれる事自体が嫌だから。
だから「クルシャ君は気にしない子」なのだそうです。
そうかなあ。
ランス君なんかは極端に気にする子なので、クルシャ君のことなんかまるで理解できない
みたいです。
同じ猫なのに性格は真逆かもしれないね。
目的の完遂のために行動がまとまらない、という意味ではランス君もクルシャ君と
似てます。こういうときに、「やっぱりオスだから」とか言うのは止めましょう。
仮に事実であったとしても、です。
アリアンにクルシャ君のことを相談して戻ってくると、こやつ、飼主の
書類用の鞄に潜り込んでいました。
どうもクルシャ君は「気にしない子」のようなので、飼主が困っていても
無理に潜り込んだ鞄の中で、それなりに自適しながら長居したりします。
バッグに入り浸る猫/cat stay long in bag
それは、別のバッグでも同じ事。
潜り込んでちょっと興奮して、バッグの内張を爪で何度かパリパリして、またジャンプして
飛び去る、というのが猫の潜り方の普通だと思ったら、潜ったまま安楽に過ごす子もいる
というのがよく理解できました。ただし、普段からたとえば穴居動物(アナグマとか)みたいに
潜って過ごすわけではなくて、あくまで遊びなのです。
クルシャ君が頑張って潜り込んで、しかも楽しそうにしているみたいなので、そっと
しておきました。
楽しそうにしているクルシャ君を見て、これだ、と思いました。
そうだこれだ。7ヶ月だし、何か覚えさせることができる。でもやりたいことしか
やらない。そしてクルシャ君は潜りにかけては長けてる。となれば、飼主は後に
役立つ潜りを教えるしかないわけです。
でも、どんな潜りを?
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