寒くなってきますと、猫は体温を逃さないようにきれいにしっかり
丸くって眠りますが、夏は逆に放熱しやすい姿勢で伸びきってます
よね。
いつも見ているので、当たり前のように思うのですが、同じ事を
飼主がやってみようと思うと、大変な難事であります。
脚をのばして、しどけない感じのクルシャ君。
飼主がやろうとしているのは、単に背骨から腰まで丸くなって転がる
というミッションなのです。
すぐには無理。
大腰筋が弱くなっているので、いくらか鍛えようと、相談した結果、簡単な
システムと体操みたいなものを教わったのです。聞いてみれば簡単。実行は
極めて困難。どれくらい困難かというと、徳山宣鑑が難儀した茶店の小母さんの
質問を体系的に細かく論じて答えた上に、時間論の基礎的本質から存在を再把握
する道をメモに描いて示して見せるより難しい。
何が難しいって、まず、猫みたいに丸くなれない。
もうね、同じ脊椎動物とは思えない。
こんなに不器用で嘆かわしいくらい身体が堅かったのかと、思い知るわけですよ。
ピラティス・メソッドが求めているのは、単に「丸くなって転がれ」っていうこと
なんで、それくらい生き物として基本じゃないかと飼主も思いました。でもできない。
ちょっとヤバいわけです。
もう、生き物としてヤバい。
だから一種の焦りというか、切迫感があります。
毎日、意識的に訓練していこうと本気で思ってます。
身体作りを怠ってきた飼主でも、これくらいはやり遂げたい。
クルシャ君をはじめ、猫さんたちにいろんなことを教えて貰ってきましたが、身体の
ことも教えてもらおうと思ってます。
猫のように、夏場にしどけなく優雅に身体を伸ばしていられるのも、基本ができてる
からなのですね。
幼児と酔っ払いはふにゃふにゃだから怪我しない、とよく道家が書いてますよね。
そこまではできなくていい。ただ、丸くなって転がることができればいいのです。
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