やや涼しげになって、猛暑も落ち着いた頃クルシャ君は避暑の工夫をしなくなりました。
こうして陽に当たって過ごす。となりますと、今のうちにお風呂で洗っておくしかない。
例年、急激に寒くなりますから、秋なのに暑いなどと文句が出る日を選びまして、お風呂に入れることに致しました。
最近は、彼のためにお風呂も優しくしてありますから、以前のように隠れたり逃げ回ったり、しなくなりました。
階段辺りに座り込んで小さくなって、いやだいやだと小声で文句を言うのです。用意をするだけで、お風呂になることは直ぐに理解するようです。