昔読んだラヴクラフトなんかの短編で化物や魔女なんかが屋根裏の寝室の、とある「異常な角度」から侵入してくるなんていう描写が度々ありました。
なんのことだろうと思うまでもなく、作者が入眠恐怖症で寝汗でもかいていた子供心の戦きを再現しようとしているんだろうと理解できます。
僅かな隙間や影から、「それ」は出現する。とかいう肥大化しがちな恐怖心の種ですね。
時計の針の音だけ聞きながら、恐怖心と一晩中戦って寝付けずに朝になったこと、飼主もあります。
8歳くらいの時。
しかし、「それ」は何も取って喰われる鬼のようなものばかりではないのです。
御使い、すなわち天使だって突き抜けてくるのです。
思いもよらない角度から。
今回は可愛く残そう企画2回目。クルシャ君が可愛くなる角度を探していきますよ。
普段はこうして見下ろしがちな角度になりますが
クルシャ君に見上げて貰うと、この通り。
猫の見上げる顔ほど、天使的なものはないのであります。
じゃ、一緒に突き抜けてみようか。
どうにか上向きの角度を付けて、顔を狙って写真にしていきたいですね。
ウルタールのうる: 巻三十一 (うるたやBOOKS)
東寺 真生