タイトル写真は
夜のクルシャ君。
いつも瞳の大きなクルシャ君の写真が多いようです。
こちらは昼間のクルシャ君。
彼も猫なので、瞳孔が細くなったりします。
島津義弘が刻を知るために猫を連れて陣屋に
入ったなどというのも嘘では無くて、昔の刻
というのは明るい時間の長さを等分し、暗い時間の
長さも等分していたので、季節によって変わるのです。
尺時計なんてものを道具屋か博物館でご覧になればすぐ
分かると思います。
季節によって、漸次時刻を変えられるようになっています。
それは、猫の瞳が光量を調整するのと同じようなものだというわけで
何を見させていたのか分かりませんが、とにかく義弘はヤス(猫)を
携えて時刻を見ていた、ということになっております。
猫の瞳の形を覚えて、時刻を図ったわけだから、ヤスはいつも義弘の
顔を見ていたわけで、つまり義弘かの顔から受け入れる光量を彼に
教えていた、ということになりますよね。
これまで、逆光の中に居るクルシャ君。
回ってみましょう。
すると、こうなっています。
すっかり糸目になってますね。
こうして、光の方を向かせて斜めから見ると、必ず糸目になるわけで
時刻なんか分からないと思うのですが、何か一工夫あったんだろう。
ちなみに、ヤスは陣から連れて帰って、田舎で大事にされました。
史実の義弘は無骨で猛々しい人物ではなく、色白で情け深く頭が良い
という話しか出て来ないんですな。
ウルタールのうる: 巻三十 (うるたやBOOKS)東寺 真生うるたや