アリアンに会いに行く途中で、外のモノを写真にして
土産にすることにしています。
そんなに見てくれないんですが、お話しする材料には
なるので、古いカメラの写真とか
入った店の天井とか
牛乳販売店で見つけた京都弁の幟なんかですね。
というわけで、外はこんなものがありますよアリアン。
どうも暑くて、興味無いらしい。
身体も大きいから熱が溜まりやすいのかもしれない。
写真なんですが、どれか気に入ったものはありますか。
お話してあげましょうか。
お話はいいから、そばにいて。
そうだったね。アリアンはそばにいて、じっとしていると、自分から
こっそり話しかけてくれるんだったね。
ここで他愛ない話をしながら、しばらく過ごします。
ほんの少しの緊張や手遊びも見ています。
すべて読み取って理解したいのですが、大体は見つめ合うだけで
時間が過ぎてしまいます。
黙って、じっと見ていたい時ってありますよね。
アリアンの眼の様子から、微妙に態度や気持ちが変化し続けている
のは分かります。クルシャ君と違って、複雑。
彼女の素敵な被毛のように。
ウルタールのうる: 巻二十六 (うるたやBOOKS)クリエーター情報なしうるたや