『ウルタールのうる』第二十六巻が出版されました。
二十五巻までは、当ブログに掲載された作品を加筆、修正、編集した
ものです。二十六巻以降は一巻八話分のすべてが新たに書き下ろされた
ものとなります。
新たに書籍として発表することによって
それまでは封印していた仕掛けや描写、構成などを試しながら仕込んで
いくことができるようになりました。
しばらくこの世界から離れた後に書き始めている影響が二十六巻に多少
見られています。説明が不足していたり、表現が生硬だったりしています。
世界の要素とキャラクターはさらに増加。
より複雑さを見せながら、全力で生きて行く猫たちの姿をお楽しみ下さい。
本ガイドが読者の皆様方にとって助力となれば幸いでございます。
ウルタールのうる: 巻二十六 (うるたやBOOKS)クリエーター情報なしうるたや
表紙
首都防衛軍 准将 アクサナ
アクサナ准将、キムリックのトーティシェル(錆三毛)。
キムリックはまだ広く知られていない猫種だが、マンクスの
中長毛種。博愛というより、特定の相手に親愛を示すという。
ウルタール中央軍、及び首都防衛軍に属するアクサナは、宙塔が
東方軍のドクサ少将による強襲に遭った際に、宙塔特別区の
混乱収拾のために緊急派遣された首都防衛軍の指揮官だった。
第二十六巻のあらすじ
ウルタール北方の宙塔の構造が明かされる。内部の様子と、その機能。
そして宙塔猫たちの由来と、跳躍の方法。ジャックの探った敵の情報
によって、ベル警部は宙塔を強襲したのが何者かを知るが、首都防衛軍
により派遣されたアクサナ准将は東方軍との接触そのものを忌避する。
一方、屍鬼盆地では、共同君将兵の士気と健康が極端に低下していた。
キャラクターピックアップ
アスクス兄弟(弟)
ウルプライムを本拠とする交易会社、アスクス兄弟社の経営者。
アスクス(兄)と共に起業。
主に西方の物品を仕入れて商売していたが、国交が無かった時代
には、リンクスとのルートを開拓し、維持することに腐心していた。
第四十四回鎮西軍によって両国の間に和平協定が成ると、これを
好機に事業を拡大。軍の物資の一部を納入するようになる。
アスクス兄弟社の理念は、西方に限らず、手に入るあらゆる珍品を
取り扱うこと、であると標榜されている。
事象
宙塔基壇下部
施設としての宙塔の心臓部。元来は聖所であったこの地域一帯を
巨大な塔建築物で覆ったものが宙塔であった。
基壇から地下へ入ると、回廊が続き、宙塔中心部の地下には円形
の通路がある。円形通路から、放射状に別の回廊が続いており、
回廊の両端には「塔窟」と呼ばれる小部屋が並んでいる。
ウルタらは、この塔窟へ移送されたものと思われるが、その
際の記憶について語ることが無い。
新刊『ウルタールのうる』第二十六巻
表紙 首都防衛軍 准将 アクサナ
「これ、持ち帰ってもいいわよね」
附 「ウルタール世界の地図」
「屍鬼制圧作戦図」
ダウンロードしてすぐお読みになれます。
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