毎年見ているうちに、細かいところも見え始めてきて
なんとなく愛着の出てきた船鉾でございます。
2018船鉾
船鉾の囃子も、かなりいいものです。
季節毎に店先にある立花、生け花なんだろうか立花
なのか分かりませんが。
東京オリンピック誘致プレゼン以来、おもてなしとは何かと
いった話を聞きます。歓待や振る舞いは、おもてなしでは
あるまい。物量や浪費を見せつけて、威圧的に客を共犯者
に仕立てたり、あるいは負債を負わせるといった外交手法
があります。そういうのは一種のトラップであって、おもてなし
にほど遠い。
質素であっても、無理をしない範囲で最大の礼を尽くしつつ、見返り
を要求しないことが相手に伝わるならば、多少は価値あるおもてなし
になるんではないか。
その上、相手が尊敬してくれるならば、さらに価値が上がる。
猫のおもてなしは、そうしたものです。
無理をせずに、表現できる範囲で、見返りを求めずに最大限の
礼を尽くす。対価を貰ったからといって、誰にでもキスしない。
おもてなしは、優れた者による価値ある客への自然な礼みたいな
もので、クルシャ君なんか気に入ったお客があると、飼主のこと
を見向きもしないで、客への愛想一辺倒になるわけです。