猫は飼主のことを、こちらが思っている以上によく観察して
適応しているようです。猫は好きなように生きているというのは
単なる印象であって、クルシャ君なんかはかなり真剣に頑張っています。
何を頑張っているのか、究極的な目標はよく分からないのですが、
とにかく飼主をどうにかして操作する点
においては、相当頑張っています。
彼が飼主を操作できているかどうかは別にして、観察と適切な行動を
クルシャ君の理屈でもって繰り返し練習して身に着けているらしいことは
よく分かります。
では、具体的に実例を挙げましょう。
必ずノートPCを開くとキーボードの上に乗る
必ずです。どこにいても、どうにかしてノートが開かれた事を
察知するらしく、二分以内にどこからかやってきて、キーボードの
上に乗ります。彼にとって重要なのは、飼主の機械的で瞬時の反応
なんであります。飼主からこの反応を引き出せる自らの行動は
きちんと学習され、習慣として定着することになります。
なんといっても、飼主が必ず反応して自分を相手する、ということは
クルシャ君にとって飼主を操作することに等しいのです。
飼主が洗面所で歯磨きしていると、必ず洗面台に上がってくる
必ずやります。この行動も飼主操作の一環として学習されてしまったようです。
クルシャ君にとって大切なのは、飼主から決まった行動を引き出すことであって、
飼主を自己の何らかの利益に使用することではないのです。
歯磨き中に洗面台にクルシャ君が上がってくると、水や歯磨き粉でもって彼の被毛
を汚したくないので、飼主は別の水場に移動します。台所とか、風呂場とか。
すると、クルシャ君もついてきて、また歯磨きしている飼主の真下にやってきて
見上げる。すると飼主が移動する。こういうのを何度か繰り返します。
ここで大事なことは、飼主はクルシャ君のことを思って機械的な退避行動を繰り返して
いるのに対して、クルシャ君は「飼主を操作できている」と思っているらしいことです。
まさに、飼主の心、猫知らずであります。
これだけ観察して、付き合ってくれるクルシャ君の気持ちを受け止めてあげたいと
思います。飼主から見ると、意味不明な嫌がらせを繰り返しているみたいですが、
猫は違うのです。相手してもらってる実感を、こうして得ているみたいですよ。
アリアンも、そういうことするのでしょうか。
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