先月の祇園祭の数日間、それなりに近場を出歩きまして、密かにわが
課題としている案件につきまして、僅かながらでも解決の為の情報
を獲得すべく、資料集めなんかを地道にやっておった飼主であります。
その課題とは、去年あたりから意識しだしたことでして、どうも祇園囃子は
山鉾によって曲が違うし、以前は謡曲のように歌詞もあったかもしれない。
その上、ひとつの山鉾について何種類か違う曲がある、らしいので、それらを
なんとかして聞き分けられるようになりたいものであるなあ、ということ
なんであります。
謡があったかもしれない、という点につきましては、菊水鉾で貰ってきた
今年の茅巻を手渡される際にその茅巻を入れて頂いた手提げ袋に、『菊慈妾』の
詞章が印刷されていた、というだけのことなんで、気にしないで下さい。
祇園囃子に合わせて合唱するなんてことがあったとは、飼主寡聞にして存じ
上げません。
まずは基本を押さえます。何年かかろうと構わないのです。
すべての山鉾の全種類の祇園囃子を聞き分けるまでには死ぬまでかかるかも
しれないと、すでに覚悟しておるところであります。そもそも楽曲を記憶する、
しかも似たような楽曲の差異を弁別して記憶するなんていうことは、飼主に
とっての最大の難事なのですから。何故難事かと申しますと、音楽についての
素養がほぼ無い。しかも、多分音痴とかいう部類だからなんであります。
とにかく、ひとつの山鉾に絞って祇園囃子を聴いて参りましょう。
祇園祭 岩戸山 囃子
岩戸山です。
調子、掛け声が典型的な祇園囃子です。
調べるとおそらく、たちまち解決するようなことを手探りで
やってるという自覚は、ございます。
同じ場所へ何度も足を運びますと、以前に聴いたのとは明らかに違う
祇園囃子が演奏されている場に出会うことができます。
祇園祭 岩戸山 囃子2
ひとつ前の動画の曲と違うのがお分かり頂けることでしょう。
この祇園囃子を聞き分けるという課題に対する今年の飼主の成果は
以上です。
ひとつの山鉾では、少なくとも二種類以上の祇園囃子が奏でられている、
ということの確認、ということになります。
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