どんな猫もそうですが、目先の目的に集中してなんとか自力で
やり遂げようとしますね。習性なのでありましょう。ターゲットを
獲得することが生存に関わっているのです。
そのため、獲物に一旦擬したおもちゃ(と見做されたモノ)については
家人に咎められることを知っていても、その獲得のために試行錯誤
するのです。
こちらは、飼主の行李の中にあった紐目当てに、こっそりイタズラ中の
クルシャ君です。飼主が取り出しているのを見て、自分のおもちゃがいくらでも
あるくせに、どうしても欲しくなってしまったらしい。それで、こっそり行李
の蓋を開けて、中身を物色しているところです。
夜中にイタズラ中のところを見つかった猫
動画にしました。すでに冒頭でもって、動揺しているのが分かると
思います。見つかってしまったね、クルシャ君。君がやるのは先刻
察知しておったのだよ。怒りはしないから、かわいい顔見せてください。
困り顔のクルシャ君です。
ところで、行李というのは見た目よりも随分と小物が詰め込めるので
重宝します。ただし、なかなか手に入らないので買い換えに困る。
ちなみに、行李の起源というのは漢代まで遡る。冊封なんて言いますが、
その封というのが行李のような代物で、外交文書や印なんかを行李に
詰めて、土で封をして使者が運んだらしい。こんなことが国家の大事
になったりする。Eメールの時代で良かった。
近所の開発がどこでも進んでいます。やたら多いのですが、そんなこと
より梅の香りが気になります。
すぐ近くから、あの爽やかで初々しい香りが漂って参りますよ。
一本通りを北に行った公園に紅梅がございました。
傍に立って、いつまでもこの香りの中に居ながら見上げていたい紅梅
ですが、人の目があるので写真を撮影して誤魔化すのです。
観梅も人目のある市街地では大変です。
プルースト効果とかいうやつで、初めてこの香りに触れた幼い頃の
自分の頼りなくも無垢だった有り様をおかげさまで、毎年更新する
ことができるのです。そのために梅の下に佇む。
水のソーテール5: ベッセン・ベリテン・ベリオ (うるたやBOOKS)クリエーター情報なしうるたや
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