鶏と酒とひなまつり

ひなまつりですか。
飼主の住処のすぐ横に、日本の古楽器を扱っている国際的にも
有名な店があるのですが、この時期は店頭に京人形が置かれています。

そんなものを確認しつつ、

いつものようにメキシコ料理屋で鶏料理を頂きました。

今時、どれくらいの家で雛人形を飾るんですかね。
子供の日に鯉のぼりもそうそう見なくなって久しい。

ある種の人たちの理想にある普遍的な文明というのは個別的な物が消失した
可能性のみが過剰に強調された理想に過ぎないと思うことがよくある。
タイとマレーシアを結ぶ高速鉄道を日本が受注すると、国境が無意味化され
て、遷都有望な才能が教育の機会を得られるようになってご同慶の至りだ、なんて
話している大学教授がいたんだが、君はあらゆる普遍的なものとは個別的なもの
である、という大原則を完全に無視しているんだよね。

背景の無い、可能性だけの普遍性など実体の無い本質に等しい。

料理を見れば理解できることです。

すると、ひな祭りに御酒もどちらもある程度は普遍的ですね。
ところで、一度は平安時代の白酒というのを呑んでみたいものだが糖度が20以上
あるらしいので、タカラボシや赤酒のようなものだと思って良いのだろうか。
毎日は呑めませんね。

もしかすると、廃れた伝統が普遍性を新たにまとって復活するかもしれない。

伝統嫌いな進歩主義者には残念だが。