とても暑かった日、誰もが水を使いたくなる昼間。
迷惑かもしれないが、いやきっと迷惑なんだろうが、アリアンを
洗うことにしました。良かれと思って、洗ってやるなんて思っては
いけないのです。なんと言いましても、あの繊細なアリアンですから
脅かさないように気を付けながら洗うことにします。
その前にランチ。
観光客が決して来ない、地元民だけでいつも満員になる店。
飼主も通うようになりました。
出歩いておりますと、このあたりの数日鳴いている蝉がいます。
蝉のこの羽の透き通って整っているあたり、蝉鬢なんて言いますが、日本では
余り使わないみたいですね。唐宋の文学にはよく出てくるのに、日本では蝉って
文化的じゃないのかな。本朝の『和漢朗詠集』には蝉鬢の用例が無い。
ところが、蝉鳴なんてのがございます。美人の喩えには似合わず、蝉といえば
やはり景色の中の要素だということみたいですね。
飼主には、本日美人を仕立て上げる義務があります。
よく洗って、ふわふわにして、蝉鬢のアリアンにするのです。
ランス君、君は洗わないから安心したまえ。
ややあって
アリアン、洗われました。
濡れると、黒っぽくなります。
洗われアリアン
ドライヤーを怖がるので、タオルドライだけにしておきました。
怖がらせないように洗っていると、それなりに大人しいものです。
アリアンは怖がりではなくて、敏感なのだと改めて飼主も分かったりしたのです。
怖がりではないので、大胆になることだってあります。
敏感で大胆というのも、なかなか複雑な性質です。
つい、ここを撮影してしまいます。
洗ったときにしか見られない、アリアンのふわふわのおなか。
水のソーテール6: 臍行者 オンパロ・プシシック (うるたやBOOKS)東寺 真生,明鹿 人丸うるたや
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