猫は高い場所が好き。
しかし、クルシャ君はあまり高登りをしません。
この本棚の上あたりは、リビングで一番高い場所ですが、
こうして上がるようになったのは最近のことです。
ここ一週間くらいですね。
どうも最初は小さな虫を追って上がったようです。
以来、飼主がこちらに移動すると、本棚に上がっては、居もしない小虫を
探してこのあたりでうろうろするようになりました。
こうして高登りしてみると、猫の本性がじんわり満たされて気持ちよかったり
安心したりするようです。およそ生き物というのはヒトも含めて己の適応状況
と本性の充足との間に論ずべき間隙を生じないように生きているものですが、この
間隙が生存に関わるほど広くなって、存在自体が危うく希薄になることもあります。
単に本性への刺激が弱い場合もあれば、自覚された主体が己の存在の生物の様式
に対して闘争を仕掛けている場合もあります。さすがに猫で後者の態度を選択して
いる個体は知りませんが、イッパイアッテナなんかはこのモデルに近いんでしょう。
知らんけど。
せっかくなんで、わくわくしているクルシャ君をじゃらしてみました。
やはり遊びたい気分だったようです。
それにしても、クルシャ君の本棚登りには問題があります。
本棚登りの三回に一回は落ちてる
んですよね。
どうも猫らしく軽やかに上下移動ができない。
思うのですが、クルシャ君が猫の癖に高登りが苦手なのは、体格の割に小さい
足先のせいではないかと。御覧の通り、クルシャ君の手先は良く言えば上品、
有り体に言えば貧相な造りとなっております。
そのため、本棚登りが成功した時でさえ、かなりじたじたばたばたといった
音がします。
手が小さいと便利なこともありますよ。
せめて君が器用であれば、便利なこともあるんだろうね。
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