なかなか眠れずに朝になってしまった夏の夜、クルシャ君が
起き出した飼主を待っていてくれました。
タイトル写真のように、座った姿勢で振り向いてくれる姿が
無条件に愛しく思える飼主です。
猫は背中で相手を受け入れる
ご存じでした?
仲良くしている誰かには、猫は背中を向けて待ちます。
意識が常に集団ではなく、特定の誰かへと向かっているのが
猫らしいところ。
相手のことを思いながら、弱い背中を見せて待っています。
耳が後ろ向いていることで分かる通り、クルシャ君は飼主のことを
見ています。想像の腕を背中の方に広げて、飼主の気配を背中に
受けて、こうして受け入れています。
どうも猫の礼儀として、向き合って受け入れると、敵対的態度と相手に
とられることがあるようです。
明け方、背中を見せて待っている猫
もしどこかで、猫のこんな姿を見掛けたならば、穏やかな気持ちで
歓迎されていると思って下さい。
かつて日本が戦争に負けて進駐軍がやってきたときに、日本兵が
進駐軍の通る沿道の警備をしながら、車道側に背を向けている映像
を見たことがありますが、あの背中は落胆や悲しみや怒りや諦めが
混交した複雑で多弁な背中でした。
クルシャ君の背中はこうした人間にありがちな表現とは全く違うので
分かりづらいかもしれませんが、こうして動画を見るとよく分かる。
何事も、猫に成ればよく分かる。
螢火白楊クリエーター情報なしうるたや
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