やさしい大猫、アリアン。
こわがりでもあります。
この日、いつものように仲良くしていると、アリアンがぐるぐる鳴きながら
お腹を見せて転がったものだから、ついお腹を触りたくなりました。
いつもは触れる程しか触っていなかったことを、事の後で想い出しました。
事とはその事であります。何の事じゃ。あの事よ、っていう狂言的なやりとりで
この些細過ぎる事件を一応強調しておいてから申しますと、アリアンは飼主に
お腹を触られて不快だったようです。驚いて立ち上がると、飼主の手に歯を当てて
きました。決して噛んだりしません。どこかの白酸漿丸とは違って。
アリアンの足。
ここだけ見ても魅力的です。
とにかく、飼主が彼女のお腹に触れたのはついいつものクルシャ君とのやりとりで
お腹を触ると大喜びして転がる反応が身についていたからだとしか釈明できません。
アリアンはそのへんが微妙なのです。触れられたくないところがある。すっかり失念
していましたよ。
おなかを触ると、兎起鳧挙の勢いでもって立ち上がり、プリセットされた行動の
一貫として歯を当ててきたというわけです。
飼主はすぐに後悔して、その後しばらく姫君の機嫌取りに終始しておりました。
もちろん、すぐにいつものアリアンに戻ってくれました。
アリアンにはアリアンへの尊重を。
水のソーテール1: 洗礼の天人 (うるたやBOOKS)東寺 真生,明鹿 人丸うるたや
にほんブログ村