クルシャ君、今日は重陽だよ。毎年この日には特別に重陽に必ず
言及することにしているのだけれども、今回はふと外を回った日の
前後のお話をしますよ。
重陽で飼主が必ず想起するのは、ハーンの『怪談』に出てくる「約束」の話
なんですよね。虫の音ばかりや残るらん。そういえば「松虫」も秋の話でしたね。
そういえば、酒飲みながら詩論を談じて過ごすなんていうことを長年やって
ませんね。現象学と存在論的差異について酒飲みながら神保町の居酒屋で
調子よく語って溜飲下げてた頃はもうずっと昔のことのように思われます。
ところで、その日は野菜でも食べようと思って予め決めた店に寄ったのですが、
閉まってました。
何度寄っても営業していない。
なんとなく寂しげな重陽の日のお話には、なかなかいい導入だと思ってます。
しかたないのであたりをうろついておりますと、今まで知らなかった神社を発見。
散歩していて神社に出会うというのも、このあたりならでは。
こういうときは素通りせずに参拝しなければ。
西日が強烈なので、写真にも影響しております。
境内は小さめですが、狛犬はしっかりと鳥居を守っております。
「狛犬は尻尾を見る」
当ブログの鉄則なのです。
火焔型でもありながら、巻き毛が並んでいる調和のとれた尻尾。
正面から見ると、もうクルシャ君にしか見えない。
鼻はソクラテスそっくりなんでまたいらんことを連想する。
扁額には「岩上社」とあります。
すこし離れた場所に古代の磐座があって「岩神」と呼ばれていたそうです。
にほんブログ村