知恩院門前。
そのすぐ角に、名物「いもぼう」があります。
有名なのですが、今まで来てませんでした。
何事も、知っているだけでは勿体ない。
行動のオプションとするには、一度利用してみることが大切です。
こちらが、いもぼうの一通り。
御覧の通り、海老芋の「いも」に棒鱈の「ぼう」で「いもぼう」。
無骨でむくつけき江戸(時代)庶民の味の代表みたいなものです。
ところが、このいもぼうが見た目の印象とは裏腹に、なかなか洗練された美味
であることを、飼主は知っているのです。来たことないんですけどね。
実は他所で「いもぼう」を食べて、本店に行かねば、と思ったのです。
敢えて「本店」というのは、すぐ近くに「本家」があるからなんですね。
この日まで、いもぼうに本店と本家があるとは知りませんでした。ちなみに
ネットで調べますと、立地はもちろん、セットメニューから料理内容まで
瓜二つなのです。紛らわしいことこの上ない。
おそらく、どちらに入っても同じように名物のいもぼうは旨いものと思います。
さて、玄関を通ろうとすると
海老芋が走り寄ってくる。
ここの海老芋は動くし目がついとる、と。
お迎えのトイプーが余りにフレンドリーなので、邪魔にならない程度に存分に
丁寧なお迎えを歓迎しておりますと、奥からすぐに店の方が案内して下さいます。
できるならこの海老芋、いやトイプーさんに座敷まで案内してもらいたかった
のですが。
いかにも、元来門前の茶店だったという造りの店内を移動しますと
席に到着。
室内の様子。
襖には、四季の花樹に鳥を合わせて描いた絵が並んでいます。
いもぼうの料理は、どれも柔らかく温かく仕立ててありました。
こちら。名物のいもぼう。
店名であり、料理名です。
大きめの海老芋を柔らかくなるまでじっくり炊いてありました。
芋の甘さが残っていながら、出汁がよく染みてます。
セットのだし巻き。
いろいろと
こちらは、山芋を海苔で巻いたもの。
祗園豆腐、と称するもので、豆腐の温かい餡掛けです。
暖まります。
吸い物など貰って、ゆっくりしてから退出。
出先にあった別の店「本家」。
今度は、こちらに来てみようかな、と。
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