ある秋の日の午後、クルシャ君は日向でぼんやりしているときに
壁を移動中の虫を見つけたようです。飼主が気付いた頃には釘付け。
この窓からは、西側の開けた空が見えます。夕方なんかはそれなりに
美しい空と夕日に映える雲が見えます。
ささがにの雲の行方ぞあはれなる云々、というやつで、クルシャ君が
探しているのは小さなハエトリグモです。
生前のウルタ君もよくハエトリグモに挑んでいましたが、8割方逃してましたね。
クルシャ君がウルタ君より上手に虫を追いつめられるわけがありませんよね。
虫を見つけて捕りたい猫
虫が欲しくて尻尾ぷんぷんなクルシャ君を動画にしてみました。
鳥や虫を見つけると、届かないところから、よくケケケッと鳴く猫がいますよね。
ウルタ君もそうでした。興奮して、つい声が漏れるようです。でもクルシャ君は
あの声を出さないようです。そのうち、ケケケッと鳴くのかどうか、観察して
いきたいと思っています。
伸び上がってみても、見つめても、どうやっても届かない。
ヒゲだって、ファランクス状態です。
よく観察していると、まだまだ未熟なので獲物の位置を正確に捉えていない。
虫が移動しても、移動先が分からずに、出てきて欲しいところをひたすら凝視しています。
飼主は目を丸くして、集中しているクルシャ君が面白いだけ。
しかも、補足に失敗し続けている。
30分くらいこの状態でしたが、獲物は余裕で安全な場所へと隠れていきましたよ。
『甲子夜話』の猫なら「残念なり」とつぶやくところです。
残念なのは君だ、クルシャ君。
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