重陽から丁度一ヶ月。今年はスーパームーンを何度も楽しめた
わけですが、今年最後のスーパームーンだった重陽を過ぎても
満月であればなかなか見応えがあります。
飼主と暮らす猫の義務ですから、クルシャ君には子猫の時から
「月見はするものだよ」と言い聞かせてきました。
飼主の言うことを聞こうという気になったのかどうだか分かりませんが
この秋から、クルシャ君も夜の窓辺に立って空を見上げるように
なりました。
満月です。ベランダを覆っているネットに月光が絡んで、月が四角に
見えていますが、実際には補正されるのでしっかり丸く見えています。
あれが月ですね。取れないんですか。
『醒酔笑』という本に依れば、屋根に上がって棹を振ると、星が取れるっていうね。
ひとつ取ってくれませんか。
猫は月を見ると、大抵そう言って飼主を困らせるよね。
手長猿が湖面の月を掬うっていう話が中国にあるね。月を取るには、水を張った
容れ物があるといいらしいよ。
ブレてしまいました。
月を見つめていると、猫だってなんだか月っぽくなります。
クルシャ君もじっと月を見上げられるくらいに成長したことが
飼主にはうれしいのです。たいしたことでなくても。
夜の窓辺猫
大通りに面しているので、窓を開けると夜中でも自動車やバイク
の音がすさまじいのですが、こればかりは慣れるしかありませんね。
騒がしくてもそれなりに落ち着いているクルシャ君はあくびだって
します。
じっと見つめているクルシャ君の横顔。
今夜はいつもより、ずっと思慮深げに見えます。
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