クルシャ君はまた風邪をひいてしまいました。
いつものヘルペスです。いつもの、といっても飼い主にとってまたかと思われて
いるだけで、クルシャ君はまだ一歳にもならない短い生の中で、もう三回目に
なってしまいます。このヘルペスっていうのは本当に厄介です。
今回は効果を期待して「インターキャット」やってきました。皮下注射です。
経過ですが、早期に軽いくしゃみが出た段階ですぐ病院に連れて行った
こともあって、たいへんに良好です。一応貰った薬はすべて与えますが、
それまでに症状の進行は止まるに違いありません。
今日はまたイタズラの話。
それも、度を超したイタズラについて。
度を越したイタズラといいますと、以前クルシャ君が飼い主の目に噛みついてきた
ことなどは、まだ生々しく覚えていたりします。
しかしそれも遊びの最中の事故です。
ウルタ君には、伝説的なイタズラのエピソードがあります。
それは単なるイタズラではなく、すでに破壊工作に及ぶレベルのものでした。
彼は家のブレーカーを落として遊んでました。
クルシャ君の伝家の鈴をまだ金色に輝かせているウルタ君。
最も過激だった頃のウルタ君は一歳半くらいでした。
このとき、賢い猫はその分過激なのだと飼い主は思い知ったのです。
いまでもずっと一緒のウルタ君。
本気で向かい合ったから、ずっと一緒なのです。
主に飼い主だけが一方的に命の危機を感じていましたが、賢い猫にだって、いや
賢い猫だからこそ一度は必ず知る必要があるのです。
どれだけイタズラを過激にすれば大事な飼主が死んでしまうかの限度を。
そんなわけで、素晴らしい子を迎えるにあたって、しばらく忘れてましたが
飼い主にはいずれこのクルシャ君に命を試される日が来るわけです。
ちょっと本当に忘れてました。ほんの昨日まで。
ソファーの下から襲う猫
迫り方が一昔前のJホラーです。
興奮すると何か得体の知れない動物になります。
さて、昨日のことです。
最近クルシャ君が気に入ってよく潜り込んでいる押し入れに、飼い主は
用がありまして中の物を引っ張り出すために、戸を開けてかがみ込んで
いました。寒くなっているので、冬物を補充しようというのです。
すると引き戸が途中で止まってしまう。何かに引っかかっているようです。
こういう場合、何度か押したり引いたりするとすんなり通ったりします。
そこで、すこし力を入れて戸を引いた直後に、上から扇風機が落ちてきて
飼い主の後頭部を直撃。
目の前が真っ暗になって、一分ほど気を失って倒れていたようです。
クルシャ君がやってきて心配そうに飼主の手を舐めているのが見えて、目が覚めました。
なぜこんなことになったか、お分かりでしょう。飼主は扇風機が落ちるように
押し入れに物を積んでいません。クルシャ君が中でごそごそやっていた過程で
荷積みがズレてきて、偶然ですが飼主の頭に当たるようなことになったのです。
ここへ来て思い出しました。
うかうかしてると、猫にだって殺される。
いつかクルシャ君に殺されたりしないように、飼主も改めて思い直すのです。
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