フィンランドの民話で、猫が雌牛の乳を奪うっていう話があります。
その昔、雌牛はたくさん乳があったそうです。猫に分けても良いくらい。
猫はミルク大好きなので、雌牛から乳を分けて貰ったのです。
ところが、猫は乳を雌牛に返さず、片っ端から火にくべて燃やしてしまいました。
なぜそんなことをしたのか、よく分からないのですが、見かねた犬が炎の中から
雌牛の乳を回収して返してやったというのです。
くる、そんなことしない
だから民話だと言ってるじゃないか。
飼主はこの民話の焦点がどこにあるのか、よく分からないんですよね。
起源、説明タイプの民話なのは間違いないとして、猫に何か含むところがあるのか、っていう
部分についてですね。よくあるイタズラさんとして猫を選んだだけなのか、あるいは?
調べれば済むだけですが。地域の民話でも、キリストや猫が出てくるのは比較的
新しい部類です。20世紀半ばになっても、民話は常に新しいバージョンが発見
されてました。今でも多分。
田舎の農家なんか、映画のベイブを観たことがある方なら分かると思いますが、
家畜からペットから野生の潜り込んだ生き物たちまで、ひとつの納屋みたいなところで
まとまって暮らしていたりします。
イギリスの農家の猫の記録を見ると、上のクルシャ君のように猫たちがひとつの盥の中
で丸くなって納屋の一角で暮らしていたりする様子が描写されてます。
いまでもそうした田舎の納屋での生き物たちの雑居暮らしは続いているに違いありません。
実際、アニマルプラネットで観ましたからね。
クルシャ君はひとつの納屋の中に、山羊がいたり、豚がいたり、鶏がいたりするような
暮らしは想像できないだろうな。実際無理ですよね、身体が弱いからね。
人間(飼主)との雑居生活を我慢しているのかもしれませんが。
賢いリーダー格の牧羊犬に猫の一団が指図されて暮らしている様子なんか、想像に
難くないわけです。人間なら、すぐベイブの世界を描くことでしょう。
フィンランドの民話の背景は、多分こんな感じ。
後始末だけさせられる犬も不憫ではないだろうか。
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