前回の記事の続きが少しあります。
飼主は、五番町を訪ねてからやや南に進みます。京都の街路の進行表示には
独特の慣例がありまして、ご存じの方も多いと思いますが、南に進むことを
「下ル」と言います。飼主はずっとかつての朱雀大路のあたりを下っております。
こういう脇道を見つけると、かなり得した気分です。経験と直観からして、こうした
細道には隠れた名店があったりします。夕方以降に通るとまた雰囲気も違うので見つけ
やすくなりそうです。この時はそんなに注意深く見てませんでした。
ただ、まだ知らない通りを見つけて通るだけでも高揚感があります。
どうも、秀吉の聚楽第もこのあたりにあったようです。
大極殿跡は、今は小さな公園になっています。周囲は住宅地。
案内板や石碑でもなければ素通りしてしまいそうです。
歩いてこのあたりを見て回ったのはおそらく初めてなので、端から見ると飼主も
妙な感じだったかもしれませんが、基本的に市内全域が観光地なので、そんなに
警戒されることはありません。かなり自由に見て回れます。
春になるとまた違うのかな、などと思いながら戻りますとクルシャ君がむっとして
いました。
留守にしていると、寂しいようです。
周囲の影を顔の周りに集めて、やや上目遣いで飼主のことを詰っているようです。
見守りクルシャ
それでも机の上で、作業している飼主の近くにはいてくれるので、寂しかった分を
それなりに埋め合わせようと思っているのかもしれません。このあたりはクルシャ君
のことなので、まだよく分かりませんが。
それで、昼間の散歩のこととか、これからの些細な予定などをクルシャ君に話して
いると、気分的に落ち着いてきたみたいで
いつものクルシャ君に戻りました。
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