この夏、三回も開いてくれた睡蓮をクルシャ君と一緒に慈しんでおります。
葉も艶やかで厚みがあり、花も初々しい。
ことによっては、この花と葉陰に別天地があったりもする。そう決め込んで、独りで四時間ばかり大人を相手に話し続けるような「楽しい」幼児であった、らしいですよ飼主は。聞くだに恐ろしいが、みなさんとてもいい思い出かのように語られるから、嫌な四時間では無かったようであります。
この夏空は、先月の祇園祭。
電柱のトランス周辺に黄色い保護ネットが掛けられることから市民は祇園祭の開始を知るのです。関わってない市民は。
会所のような場所には提灯が並び
宇宙猫もいつもより楽しげに周囲を照らすのです。祇園祭とはこのようなものです。
極東寓話集 (うるたやBOOKS)
明鹿 人丸