近頃、飼主の屋敷に工事が入りました。修繕です。
天井から壁の内側を覗いて点検したりするのです。そして、ある程度保全して、第二段階の修繕を残されました。
すると、その日からクルシャ君が飼主に何かを伝えようとしてきます。件の、壁から内部への点検工事があった周辺に飼主が現れるとクルシャ君が寄ってきて、うろうろする。何か伝えたいのですか?と問いかけますと、飼主を見上げては工事箇所を見つめて、また飼主を見つめます。
一連のクルシャ君の行動は、工事が入って屋内に変事が起きたその場所を飼主に改めて教えてくれているのだと、理解しましたね。伝えようとしてくれるのが、まず偉い。伝えられたのもたいしたものですが、なお、飼主が理解して「相分かりましたよ」と返事をしたら、声高くにゃーと鳴いたのも、賢い。
もうね、只の猫では無いよクルシャ君は。
飼主はクルシャ君の賢さを誇りに思います。
水のソーテール 1: 洗礼の天人 (うるたやBOOKS)
東寺 真生うるたや