寛ぐときにはいつも自分のケージに入るアリアン。
尻尾が長いだけでなく、脚も長いのがこちらさま。
クルシャ君はミヌエットじゃないのか? と疑ってしまうくらいランス君と会った後にクルシャ君を見ると脚が短く見えてしまうのですが、ランス君の脚が尋常でなく長いだけです。
ところで、放っておくと殴ってくるランス君の声を解析しますと喜んでいることが分かりました。嬉しくて、遊びたくて殴ってきてるらしい。巨猫に唸りながらじゃれられていたということを、最近になって知りました。もっと遊んでやろう。
私にはキスを。
分かっています。姫はいつも飼主を見ると「キスするの?」と訊ねてきますよね。忘れることもあるから、でしょうか?申し訳ない。
ちゅーるくれるの?
そんな約束はしてないが。
私にはちゅーるを。
いろいろと、修辞法を習得したようだね。しかしクルシャ君、飼主には通用しないのですよ。
猫と仲良く幸せに過ごす第一の秘訣は、彼らを決して猫扱いしないこと、だと飼主は信じて実践しておりますよ。
クルシャ君も過去を生かし、常に現在を全力で統合しながら生きている。飼主と同じ尊厳を以て。
だからどんなに細かいことでも、彼の要求と交渉については理を説いて説明します。同じ事を何度もヒトの言葉で分かるように。すると、何故か理解してくれる。猫扱いしないで居てくれることに、クルシャ君も応じてくれるのです。ここまでは分かっています。それが何故なのかについてはもう少し仮説をいくつも立てて、道を作ってみたい。
論証と議論はその後でいくらでもできるんですよ。
ウルタールのうる: 巻七 (うるたやBOOKS)
明鹿 人丸うるたや