2月14日なんであります。この日に合わせてかつて書いた記事の記憶では、ジャズの曲なんかを弄ったくらいの思い出しかありません。大体無視してます。今回敢えて真っ直ぐ殉教聖人の話をしたいなら『黄金伝説』くらい読みなさい、と主張しますよ。
こんな時だけ摘まみ取られても、聖人も迷惑だろう。飼主の部屋の窓から、通りの向かいで毎年ジャズ演奏してますよ。今年も、いつもの曲やるんでしょうな。「毎日がバレンタイン」みたいなやつ。聖人もお困りであろう。
ヤコブ・デ・ウォラギネの本を読みなさいというのは、これ読まないとカトリックのこと何も分からないからです。むしろ、『伝説』読むだけで、割と簡単にカトリックのことが理解できてしまう。
どうします、読みますか?
それとも死ぬまで、聖人の半端な知識を摘んで過ごしますか?
たとえば芥川龍之介なんかも読んでいて、聖クリストボーロスの話を読んで、日本の仏教系他力本願の思想に近いものを感じ取ってすぐ短編にしているし、一通り頭に入れていると、京都の聖人画ばかり並べている怪しげなバーに間違って入っても、こいつは三島由紀夫によって冒涜されてしまった聖セバスティアヌス、これは聖エラスムスこれは聖ルキアとか指さして酒飲みのアテにできてしまうんである。もちろん、飼主の崇敬しているのは聖アントニウスと聖ヒエロニムスであります。
知ってましたが。そ、それはコプトじゃありませんか。
コプトの何が悪い。初期キリスト教なんて、仙人集団みたいなもんだぞ。柱頭行者なんてのが小アジアにごろごろいたのです。中世まで、街中には箱の中から出ないという行者が街中にごろごろいたのです。中欧にね。受け入れましょう、歴史を。そして飼主を刺激するとパワーワードをいくつか出してしまいますよ?
例えば、最も誤解されているのが聖ゲオルギウスなんであるけれどもこればかりは、読んで貰わないと、説明もできませんよ。
ウルタールのうる: 巻七 (うるたやBOOKS)
明鹿 人丸うるたや