東京オリンピックが終わってから二ヶ月ですがみなさんスポーツに親しんでいらっしゃいますでしょうか?
飼主が欠かさずやってるスポーツといいますと、調息、導引、按腹くらいですかね。スポーツじゃない?調息競技なんて聞いたことないもんな。
こちらはクルシャ君専用の疾走コースです。
真夜中に短距離を往復するのが彼の得意な競技ですが、飼主が協力して、クルシャ君の目先におもちゃを投げてあげないといけないのです。
おもちゃの発出を待っているところ。競馬のゲートというんだか何か知りませんが、スタート前の状態であります。
このへんから、窓の辺りまで走って行きます。
そういえば、「克己復礼を仁と為す」(『論語』)なんて言いますからスポーツの目的だって、公的に適切に振る舞うことかもしれない。この場合、克己の部分がスポーツにパラフレーズされます。克己だけやってても、復礼しないと意味がないんであります。
克己だけの輩というのを幼いとき見たことありますね。常に克己を自他に求めていて、いつも体力増進してましたが本当のことを言わなければならないのが辛いのだが、彼は陳腐な精神論しか縁のない貧相な内実の持ち主であって、実のところ復員兵の元憲兵だったんですね。教育が少しばかり足りなかったんだろう。時代の歪みかもしれない。
以来、克己ばかり主張して復礼しない者には興味が無い。
疾走中のクルシャ君。おしり族の礼として、しっぽを高く掲げながら走ります。復礼を自然に行っている。自然に行うことが何より大切です。
即ち仁であると言えよう。
暮日 (うるたやBOOKS)
東寺 真生うるたや