ちょっとした要求があって、飼主の反応を期待しながら待っているとき、クルシャ君は彼の期待が実現されることを先取りしながら幸せな気分で香箱を組み、作業中の飼主を見つめています。
現実存在に於けるvorlaufende Entschlossenheit(先駆的決意性)という形で現実存在が企投(Entwurf)されて居るということであるよ。
猫にとっても、現象学的に実存哲学が成立するのだと言うことを飼主は観察によって証明していますよ。
ちなみに、クルシャ君はちゅーる待ちなんであります。多分。簡単に言うと未来に生きる可能性を先取りしつつ自己存在を確認して居るならば、これらのことは成立してしまうんである。
ダーザインなんていうが、そんなに人間様だけが偉そうなもんではないのだと主張しますよ。
くねくね猫
そして、現在に結びつけられた幸せの表現がこちら。もう待ちに待ったスキンシップが実現して、嬉しくて仕方ない幸せのクルシャ君。
どんなクスリよりも、どんな言葉よりも私たちを強くしてくれます。
本来的自己を生きているので、クルシャ君も締まった顔つきをしております。
ハイデガーの初期の哲学なんて、そんなに難しいものではない。
カードを300枚くらい作って、毎日眺めていれば三ヶ月くらいで身についてしまいますよ。懐かしい。
ウルタールのうる: 巻二十六 (うるたやBOOKS)
明鹿 人丸うるたや