はい、つい翼を授けられたくて、レッドブル車を撮影してしまいましたよ。もうね、おっさんなのに小学生と変わらないんですよ。
だって翼欲しいじゃないですか。
……さない。
え、なんですか?どうしましたクルシャ君。耳がイカっぽくなってますが。
飼主が馬鹿っぽいのが許せないからちょっと制裁しますね。
ちょっと待ちなさい。飼主は馬鹿っぽいんじゃなくて馬鹿ですよ。勘違いしてませんか。
そこまで言うなら、覚悟するんですね。
え?
何を?
やられました。馬鹿だからという理由で猫に噛まれる。
参ったな。ちょっと大きめの蛇。ナイルスナボアなんかに噛まれたくらいのことになりました。噛んでいるクルシャ君に対して、おねがいですやめてくださいと何度か懇願するとやめてくれたんですが、興奮が止まらないらしくてこの腕の向こうにいるクルシャ君が、飼主の携帯ケースを取り押さえているのがお分かりでしょうか?
滅多に取り出さないのですが、クルシャ君が引っ張り出してキッカーとして盛んに蹴ったり、噛んだりしています。心理学的に言う、攻撃対象の移転というやつですよね。転位行動、転嫁というのかな。このようなことは猫にも起こるということですね。収まらない気持ちから続いてしまう攻撃の対象を別の者に振り向ける。
いやー、リアルに観察出来て良かった良かった。これでクルシャ君の怒りも制御され、消えることでしょう。
飼主の傷は消えないんですけどね。
ウルタールのうる: 巻二十五 (うるたやBOOKS)
明鹿 人丸うるたや