カメラのおかげで露光時間さえ長くすれば夜中のクルシャ君でも撮れるようになって有り難いことです。
夜中と言いましても、走り回って彼の爪の痕だらけになった廊下から飼主の居る場所を護っているクルシャ君の姿は別に露光時間を長くしなくても撮れるんであります。
ワックス剥がして塗り直そう。
深夜を過ぎて彼が遊びたくなるまでの数時間、夜更かししているとこんな具合に飼主の背中を見守ってくれているようです。
その見護ってくれているところを、裏から回って撮影しているものだから、クルシャ君もなんだか戸惑ったような顔をしています。
日本の狛犬の元は、貴人の寝所を護る置物だったって話してましたよね。古代帝国では、本当にクルシャ君のような番獣が部屋の前に居たのかもしれないですね。とりあえず、唐代では鎮墓獣なんていう三彩の陶器が出てきます。
身体は獅子に似ていて、角が生えている。肉食で角が生えていて、大陸に生きていた古生物というとゴビアテリウムとかあの類なんだろうが、鎮墓獣はどう見ても霊獣であるから絶滅哺乳類と関係ないだろう。
クルシャ君はさしずめ鎮斎猫ですな。語感が悪い。悪すぎる。誰も使わないだろうと思われるよ。
水のソーテール3: 悪魔オフィオモルフォス (うるたやBOOKS)
東寺 真生うるたや