5月20日くらいにバズった那須どうぶつ王国によるマヌルネコのうたが耳について離れなくて困る。まぬるぬるぬるマヌルネコ。
二回聴いて、止めたんですけどね。
クルシャ君の後ろ足の、つま先を立ててる部分でも見て落ち着こう。
耳に着くのが分かっていて、なんで二回聴いたんですかね?
そんなの、耳につけたいから、に決まってるじゃないですか。
そんなことより、クルシャ君はマン島を知っていますか?英国の一部なんですけどね、ケルト的な伝統の色が残る場所で、例の『トリスタンとイゾルデ』の異本の中には想定がマン島の話かもしれんとか、キングアーサーが去ったというイニスガトリンはマン島だとか、そもそも魔女がうようよしとるとか面白い話しか無い魅惑の島なんですけどね。
24時間耐久レースと言わないと、日本人には通じないことが多いのが残念であります。
この島は政府がありましてね、通貨発行権を持っている。そして、まだネットが無かった頃、飼主はどうしても手に入れたい資料があって、キャッスルタウンの古本屋に在庫確認の為の手紙を送ったこともある。返事が無いから諦めていたら、後日、日本の古本洋書市で偶然手に取った本がそれで、中には飼主が送った在庫確認の手紙が挟んであった。
例の魔法学校物語が世に出て、映画になるずっと前の話。いろいろと端折ってますが、何の話がしたいかといいますと
マン島というと、猫コインを発行してるんで有名なんですよね。
いろいろと有名なことがありすぎて困るマン島でも、猫好きの皆さんならば、マンクスという猫がマン島の猫だという話題はご存知でしょう。マン島発行のコインは、ほぼコレクター向けになっております。世界には極小独立政府というのがいくつかございまして、そうした極小政府の財源は大体がコレクター向けのコインやスタンプの売上げなんですな。
うるたやもいずれ政府樹立を目指したい。
ん?
ついに話し聞くのも嫌になって、クルシャ君は隠れてしまいましたね。
仕方ない。それで、マン島政府は政府の誇るマン島の猫というわけでマンクスをデザインしたコインを出したところ、大反響。以来、世界の猫シリーズのデザインで硬貨を連続して発行したわけです。
また話題がずれて申し訳ないが、ケルト紋様にトリスケルてのがありましてね。マン島のトリスケルは足なんですよ。おかしい。飼主はコイン屋を問い詰めて、貨幣のトリスケルは紀元前4世紀のリュキアとかあのへんの伝統じゃないのかと訝しく聞いたら「いや、足三つはマン島ですね」しか返事が無かったものだから、マン島には何か曰く言いがたいモノが潜んで居ると思ってましたよ。
隠れたと思ったら、狙い始めました。
予定より長話になってますが、マン島の魔術によるモノであろう。
もう一度、焦点を絞ろう。
マン島発行の1995年度分の猫コインのデザインがクルシャ君に似てるという指摘がしたかった。
現物を写真で見て貰おう。シリーズの中でも特に人気だったらしくコインの刻印については、この「ターキッシュ」の図柄に関して何種類か存在している。
マン島猫コインの中にクルシャ君を見つけたと思ったら、ターキッシュでしたという話。
あんまり物陰の上の方から目を出して狙うとマヌル猫みたいな顔になるぞ。
ウルタールのうる: 巻一 (うるたやBOOKS)
明鹿 人丸うるたや