今頃で申し訳ないが、今年の桜でございます。
昨年は歩いて観て回る、くらいの余裕はあったのですが今年は立ち止まることもなく、通り過ぎ行きながらこうして記録に残すくらいしかできませんでしたよ。
花見もさせてくれない疫癧って、もう戦争と同じだな。
天神は天満宮に奪われたなんて言いますが、京師に於いては天神様は菅公とは限らないので、いくら天満宮が多くても天神はどこか?だけでは天満宮にたどり着けないのであります。
もう目出度いくらい満開。
そして必ず、何か鳥が居るのですが、桜に会わない鳥が居る。変な都市伝説で大名の京都屋敷の接見の次の間に、梅鷹図が描かれているのは「とりあわない」ことの喩えであって、その間でいくら待っても大名は出て来ない、いけずやわー、なんていう与太をたまに聞くが、「梅鷹図」そのものは狩野派の伝統的な画題なんであるよ。
大名は鷹狩りをするので、絵の手習いは鷹を描き取ることから始める。将軍の描いた下手な鷹の絵が残っているから探すと良い。
梅に鶯、は花札だけですから。残念。切腹はせんで良い。
ウルタールのうる: 巻十四 (うるたやBOOKS)
明鹿 人丸うるたや