タイトル通りです。もし確実に観察され、繰り返すところを記録できたら大変なことです。どうも、それらしきことが先日起きたかもしれないのです。
主人公はもちろんこの頭の良いおしり族族長のクルシャ君。
猫の頭の良さというより、生存に賭ける気合いというものが才能も未来も呼びこむのだなと、思いましたよ。猫もヒトも関係ない。というか、飼主はそこまでクルシャ君を追い込んでませんがね。
彼の中の危機感を音楽にするならば
Der Heimliche Aufmarschくらいのものがあったんではないかと推察しますよ。
この曲凄いから一遍聞いてみなさい、と作家始めた頃に編集のおじさまから教えて貰って、曲名は一度聞いただけで、どうにも探せなくて忘れてたんですが、今はYouTubeがある。
猫の主観になってみることも大事だから、まあその危機感を叫ぶ曲というのを聞いてみて下さい。
Ernst Busch - Der heimliche Aufmarsch (HQ)
1929年にこれですよ。我々はなんというヌルい世界に生きているんだろうか。労働者の諸君、ファシストどもがソ連に戦争準備を始めて居るぞ!生存を賭けて戦う準備をするんだ、なんて曲です。
これくらいの気分で猫も戦うと、完全に姿を消すために普通の猫なら出来ないことまでやってしまうのです。
それで、風呂の準備に気付いたクルシャ君は、寝室のクローゼットから一時間後に出てきたわけなんですけれども、普通というかいかなる猫であっても、自分で開けた扉を内側から閉めるなんていう技量は無いと思われていました。
実際に、見たことは無いし、そんなこと出来たらたいした物だと夢想の範囲だったのです。こうしたことは猫の行動学の研究者にでみ聞いてみると良い。京大に唯一あるから、電話でもして。
ただしあそこはコンパニオンアニマルとしての猫とヒトの関係だけを中心にやってるみたいだから猫の主体的な行動展開の可能性については無頓着かも知れない、学問なんてそんなもんだ。
しかし、風呂から隠れていたクルシャ君は、どうもクローゼットに潜ってから、内側から戸を閉めたとしか思えない。
飼主は、クルシャ君が戸を開けて隠れるのは知ってましたから家中の戸が開いている場所を開けて見て回ってましたからね。
それで結局見つからず、諦めていた。心配しながらですよ。
すると、寝室から戸を開いてクルシャ君が出てきたのだから、これはもう自分で潜って内側から閉めたのだと思うよりないのだがなんとか証拠が欲しい。
動画でも撮れたならば、アップしますが、うるたやのコンテンツそのものが無視されがちなので、驚天動地の証拠でもなんでも、いずれ無視されるとは思いますけどね。
不可思議立体 (うるたやBOOKS)
東寺 真生うるたや