クルシャ君は日々成長して、常に違う顔を見せてくれます。飼主といえば、ちっとも成長しないが老いていくのです。
悲しいですか?
いいや。心理分析の手法で、いろんな対立項やバランスを判定するじゃないか。ああしたものは、主体の適応の成否や充実感を見るだけじゃなくて、今主体が何であって何になろうとしているか、なるまいとしているかまで判定しようとしているんだ。飼主はティーンになる前から年寄りでありたいと切望しているから、実に目出度いことなんであるよ。
知ってましたけど。ずばり本人が言うと何も言えませんね。
「亀の甲より年の功よ」なんていうベタな年寄りは嫌いですからそうはなりたくないが、繰り言を言いがちにはなろうな。
実感年齢が適応年齢に追いつくのですね。
有り難いことだな。
子供らしくない、青年らしくない、イケメンらしくないなど全く無用な扼範をハラスメントとして受け続けた人生であったよ。
それは、なにかその?
恐ろしいことを予想しているのかも知れないが全く逆ですよ。飼主がより楽になるのだから、関わる諸賢も楽になって頂きたいという形で奉仕し参らせるということになるね。
すぐ近くに居る君なんかには、もっと良くなる。
だが、一つ得たからと言ってなんでも強欲に要求する者には応えないぞ。
螢火白楊 (うるたやBOOKS)
東寺 真生うるたや