春の陽にあたりながら午後を過ごすクルシャ君。暇そうだから付き合ってもらいますよ。
いいですよ。その倍付き合ってもらいますから。
今日は、旧国名で語呂合わせをしてみたい。ちょっと遊んでみよう。
小耳に挟んだのだが、河豚の調理法というか、包丁の入れ方の技法に遠江、というのがあるらしい。三河の隣だからだとかいう駄洒落なんだが、こういうのは結構昔からあって、蜀山人大先生なんかの好物なわけですよ。
そこで、飼主もひとつ、国尽くしで語呂合わせの駄文をひねることにした。
「いがみまさかむさしいずも、ひごのとかいたじまむ、つのとかが、くまのこうちわかさうごとさすおう。
ひたちいなば、すはさが(さるる)みかはと、とおとうみ。
あは(れ)、いずみするがけふおうみ、みのをはり。 うるたや©」
国名に充ててみよう。
「伊賀美作武蔵出雲、肥後能登甲斐但馬陸奥、能登加賀、熊野河内若狭羽後土佐周防。
常陸因幡、諏訪相模三河、遠江。
阿波、和泉駿河京近江、美濃尾張。 うるたや©」
さすがに意味が分かりませんが。
書き直すと、
「いが(いざ)、身も盛ん(と)指し出ずも、庇護の戸欠いた自慢、角と戈が、熊(悪魔)の狡知(によって)、我が左右後(さうご)閉ざす王。火(が周辺に)立ちいなば、すわ探さるる身かと(思っていたら)、(所在を)問うた文(手配書が回っている)。
あわれ、出見するが(ちょっと試しに出ただけで)今日遭う身(このざまですよ)、身の終わり。 うるたや©」
「閉ざすおう」って何ですか?
ものの勢い、かな。一応、王が征伐に失敗しちゃいましたという話。
陸奥をへんなところで割ってるから7点。
10点満点にしてもらっていいですか?
ウルタールのうる: 巻三十二 (うるたやBOOKS)
東寺 真生うるたや