クルシャ君は、機嫌の良いときにはお見送りに出てきてくれます。その表情は、心配と興味が混じった様子。
耳を立てて、目を丸くしていることから興味が窺えますが体をひき固めて尻尾を寄せていることから、何かこれから起きることにやや積極的に関わろうとしていないことが分かります。不安、というより心配。
自分は安全で居られるけれども、飼主がどうなるのか見ているクルシャ君です。
首を横に出して、ヒゲ(ウィスカー)が立ち気味になっているのは、心配より、興味が勝っている状態。
クルシャ君を見ているだけで、気分が次々に移ろっていくのが手に取るように分かります。
まあ、いつもの外出だし、外にはこわい猫が居ますから、興味持たないようにと常々言い聞かせてるんですけどね。
去年の今頃、君悲惨なことになったのを忘れてはいないだろうね?好奇心が猫を殺す、とはよく言ったものだ。
そして
帰宅すると、尻尾を立てて体を伸ばしながら上品に歩き回ります。
何の心配も無くなったので、自慢のおしりで挨拶です。
昼間、寛いでいる時のクルシャ君の尻尾はこんな感じです。
見送りと、出迎えの中間くらいの位置ですよね。
なに見てるんですか?
尻尾ですよ。
足の裏を見ると、こうして伏せている時には、つま先のあたりを交差させているのが分かります。
なんというか、礼法にも適ってるみたいに見えますよね。
意識したことありませんが。
身についていると、意識しないものです。ただ、ずっと、その形で尻尾維持してるられるんだな、と感心してますけどね。
ウルタールのうる: 巻三十一 (うるたやBOOKS)
東寺 真生