何か思い詰めているようなクルシャ君、暖かくなってきて
花の香りもしますね。外に興味があるのかな。
飼主はくるがまだ、外に興味があって
出たがっている、と思っていますか?
一度外に出て戻ってくると、外への興味が留まることなく、いずれ
脱走して、何度も連れ返されてしまう猫なんてよくある話です。
完全に間違ってます。戸外で生きることを
命として授かった猫を閉じ込めることは良くないと思います。
でも、くるは外に出ても飼主が迎えに来ると信じて動きませんでした。
外で違う猫たちと暮らそうなんて興味はありません。
確かに、逃げていったのも、遊びのついでのような感じだったし、明確な
戸外と戸外の境界が分かってないような脱走だったね。
しかも、飼主の入り込めない場所に籠もったまま、救出されるまで
無為に過ごしていた。興味が無かったというより、恐怖心が勝った
からだろう。そこは、クルシャ君の居ていい領域じゃなかった。
くるにとっての「天地」は、飼主の腕が伸びる
範囲なのです。他には無いのです。飼主の腕を拡げれば、くるの天地が拡がる
ことになります。
腕の内部存在、インダーアルムザインみたいなもんですかね。
こちらこそ、勘違いして、クルシャ君が飼主との暮らしに物足りず、否定するために
脱走したのかもしれないという可能性を留保していたことについて申し訳なく思う。
ずっと離れずに、互いのことを大事にしていこう。
毎日の遊びとちゅーるは「飼主の腕の内」に
含まれていますか?
存在論的には、環境における条件闘争はカテゴリー違反になります。
絶滅哺乳類ニュース
4月24日付、ナショナルジオグラフィックの記事におきまして
新種の絶滅哺乳類シンバクブワ・クトカアフリカ(Simbakubwa kutokaafrika)が発見された
という内容を見ましたよ。
絶滅哺乳類、しかも肉歯目、ヒアエノドン。
想像イラストを見ると、なんとなくフクロオオカミのようにも見える。
ヒアエノドン科の新種発見というニュースが何故わざわざ言及に価する
かといいますと、絶滅哺乳類の中でも最も大型で且つパワフルな肉食獣
だったかもしれないからなのです。
肉食哺乳類の強さは、歯と頭骨の大きさと筋肉の太さで分かりますよね。
資料として現存する肉食哺乳類の頭骨で最大級なのが二つあります。
ひとつはアンドリューサルクスと呼ばれる生物のもの、この頭骨の標本は
一つしか無いので、まだよく分からない。
もうひとつは、メギストテリウムという生物のもの。メギストテリウムの
頭骨は長さが62センチほどあるらしく、捕食哺乳類最大種とされるアンド
リューサルクスよりも巨大だったのでは無いかとされています。
史上最大の陸上肉食哺乳類の大きさは、クロサイくらいの重量感を持ち、
シベリアトラほどの機敏性を備えたものと思われる。
そのメギストテリウムを理解するのに役立つ新種が見つかったというわけで
絶滅哺乳類好きな者にはちょっとしたプレゼントとなりました。
来る連休は、時間を見つけて資料探ししてみようと思ってます。
ウルタールのうる: 巻二十八 (うるたやBOOKS)東寺 真生うるたや