緊急でも無く、何か要求するわけでも無く
構って欲しい、そんな時が猫にはあるようです。
人にもあるようなのですが、そういうのは察知
しても見ないふりをするのがこの世の礼儀のよう
であります。
ゆっくり休んで、いつもより長い間、飼主との横に
侍っていたクルシャ君にも、そんな時があります。
というより、日に二度くらいあります。
ほぼ定時に。
なにか用ですか?
いいえ。
君が構って欲しそうだから。
そうですか
とだけ。
クルシャ君は背を向けて、押し入れを見つめます。
また壁の向こうの音でも聞いているのだろうと
聞いている耳の写真なんかを接写しておりますと
なにか用ですか?
とまた振り向いてきます。
放っておくと、ここから飼主を殴ってきたりするので
相手するようなしないような、用があるような無いような
分かったような分からないような、構うような構わない
ような距離感を維持いたします。
とにかく、さしあたっての用はないので放っておきますが
いずれ、構わないからといって殴りに来るんだろうなという
空気を写真にしてみました。
耳を前に向けながら、後ろに注意を向けているクルシャ君です。
ウルタールのうる総集編: 4 (うるたやBOOKS)クリエーター情報なしうるたや