クルシャ君は無事に生後10ヶ月となりました。
小さくて、お腹壊していて、風邪引いて、元気が無かったあの
幼い頃。原因不明の腫れ物と衰弱になんとか勝って成長して
こられたクルシャ君は、無事去勢も済みました。
以前から決めていたことですが、クルシャ君の手術後の最初の風呂上がりの
時を待って、ある重要な宝物を引き継いでもらおうと思うのです。
重要な宝物、とは
伝家の猫鈴であります。
その「伝家の猫鈴」について説明します。
この鈴は出所不明です。10年ばかり昔、部屋のどこにいるのか呼んでも一切反応しなかった
サオシュのために、聞いて不愉快でなく、よく聞き分けられる音の鈴を首に懸けたのが最初
だったはずです。
鳴く代わりによく鈴を鳴らして自分の存在を伝えていた、そのサオシュがいなくなって
鈴だけが残りました。いつもサオシュと一緒だった鈴を預かって、病弱だったウルタ君に
すぐに懸けてやりました。比較的生涯健康でいてくれたサオシュがウルタ君を守ってくれる
ように。
いなくなったサオシュの形見まで使って長生きしてもらおうとしたウルタ君は、ふいと
いなくなりました。もう何も目に入らなくなって、ひたすら愁歎していた飼主は、火葬
になる前のウルタ君から鈴を預かりました。どうしても取っておかなければならない、と
思ったからです。
こうして家宝、伝家の猫鈴が生まれたのです。
この鈴は飼主と生きる猫の印。
音でウルタ君やサオシュの情報を補足し続けてくれた彼らの第二の声。
イタズラ盛りのクルシャ君の首には、より小さな鈴が懸かっていましたが、この日
ウルタ君の鈴を受け継ぎました。
風呂上がりで半乾きのままで新しい鈴着けられて、テンションがかつてなく上がっている
クルシャ君の動画があります。
走り回る猫
元服が終わったばかりの若侍。
なぜか初陣はもう済んでいて、実戦の経験はやたらにあります。
伝家の鈴を鳴らして走り回るクルシャ君と飼主の暮らしは、これからです。
にほんブログ村