その日、朝8時頃にクルシャ君は廊下で心配そうにしています。
またあの声がします。
実は、飼主もその声で目覚めたのです。
このあたりは稀に、大徳寺の雲水が托鉢に来ています。
その独特な声と様子を動画にいたしました。
京都、大徳寺の托鉢
かつて、本能寺で散った信長の法要が行われた大徳寺。
このあたりとは、随分離れている大徳寺ですが、托鉢がある。
御覧の通り、良く通る太い声で、思ったより素早く通り抜けて
行かれるので布施する人はどうすればいいのか。やはり素早く
対応すべきなんだろうか。
地元では、この声から「ほーさん」とか「おーさん」とか呼ばれて
いるらしいのです。
なんとなく、不安になります。
猫にとっては、そんな感じかもしれない。
このあたりでは、祭礼の時に神社から龍笛や太鼓が聞こえたり、
祭には篠笛、払暁となると寺の鐘の音、季節には念仏、そして
2キロばかり離れた鉄道博物館から、汽笛の音も聞こえます。
祇園囃子も聞こえるのです。
昨年は、千日回峰行の京都大回りがあったので、よく法螺の音
がしてました。
ふと、昔聴いたラジオ番組のことを思い出して探したら
まだ「音の風景」ってやってたんですね。
一度、托鉢が通り過ぎた後、声の後ろを耳で追っていくと
また近付いてきます。
同じ場所を二度通って下さるようで、その間に布施の準備
ができるようです。
でも、猫は静かなのが好き。
去ったみたいですね。
台風が来ても、雷が鳴っても動じないクルシャ君は「おーさん」苦手
なんですね。
まだ警戒しているようです。
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