『ウルタールのうる』第十九巻が出版されました。
山猫山脈のどこかに潜む第三の人間、国洗光元についてのベルの物語と
開始された対屍鬼作戦。
今回から、ガイドで無料期間の予告をしないことになりました。
時差や申請受付の都合で、無料期間開始日時がずれ込むことが
度々あるため、無料期間開始後にブログ内の最新刊情報の張り付け
告知の項目内で、事後的にお知らせすることとなります。
シリーズについて、
全体の構想からしますと、序盤が終わったあたりかと思われます。
ホメーロスの『オデュッセイア』の後半部分を読むと、一人の人物
による著述ではなくて、ホメーロスが代表する詩人のクラスがあって
詩人たちが互いに謎かけと謎解きを繰り返しながら物語が進んでいく
連作のような形式になっているのが分かると思います。
本作では、書いているのは一人でありますが、自らに課題を出しながら
解決させるような構造があります。中には解決不能と思われるような
難題を未来の自分に向けて投げているところもございます。
難題を設定したのは自分なので、嘆くこともできず、たまには進退窮まる
こともあるわけで、そうしたときには、ひたすら考えたり勉強したり
して解決に励んでおります。
本巻から「屍鬼制圧作戦図」が巻頭に追加されています。
本ガイドが読者の皆様方にとって助力となれば幸いでございます。
表紙
護衛官 ジャック
メナス率いる鎮西将軍護衛隊の副長。
黒猫で、かつてはカツゲンの黒猫隊に入隊希望していたが、能力は充分
だったものの、「全身で黒以外の一筋の毛もあってはならない」という
厳しい入隊規定によって黒猫隊入りを断念。護衛官としてメナスの下で
任務に就く。
偶然だが、隊長メナスと同様に隻眼。
ジャックの場合、空いた眼窩にカメラを仕込むことが出来る。
カメラは彼が瞬きをすることで、記録、撮影が行われる仕組みになっている。
メナスと共に、ウルプライム獺街の地下工場に突入。
宙塔警備隊による侵入者たちの排除にも助力する。
第十九巻のあらすじ
ウルプライムで、任務中に身柄を拘束された将軍護衛官メナスは、取り調べ
担当のベル警部から、問わず語りに身の上話を聞く。
ナタンは先祖の諭しを受け入れ、国難を克服するため、ウルタを真の友と
する。護衛官のジャックは飼主襲撃事件と東方軍との関係をウルタに報告
するが、時を逸する。屍鬼討伐のウルタール、リンクスによる共同軍発足。
9万を越える大軍が、屍鬼の首都ンガリハリ攻略へ向けて行軍を開始する。
キャラクターピックアップ
ネツァク
リンクス軍少将。対屍鬼制圧戦の陣中で鎮西軍の鬼手セツヨにリンクスチップ
を渡して、真の友となる。後にウルタールへ研究に赴いたエフライムの後任と
なる。
事象
魑行砂漠
東はウルタール国境の白河、北はリンクス国境及び西リンクス山岳部南縁、
南は海岸部手前の屍鬼半島までの荒地、および砂漠地帯。
屍鬼の根拠地。地域特有の生態系があり、かつては密林地帯であった。
木精である魑(すだま)の呼び交わす場所であったことから、名が付いた。
屍鬼の活動により急速な砂漠化が進行したことについて、世界は無知
であった。
ウルタールのうる: 巻十九 (うるたやBOOKS)クリエーター情報なしうるたや
新刊『ウルタールのうる』第十九巻
表紙 護衛官 ジャック 「実はわが隊長メナスのことで…」
附 「ウルタール世界の地図」
「屍鬼制圧作戦図」
ダウンロードしてすぐお読みになれます。
次巻発売開始迄には、当ブログ内の該当連載記事が
順次消去されていきます。