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『ウルタールのうる』第十八巻ガイド

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『ウルタールのうる』第十八巻が出版されました。

生涯をも越えたリンクスの誇り高い文化と、天才であるためか、軍隊
の文化が全く理解できないシュウ准将の物語。

こちらの「ガイド」では、巻ごとに項目を立てて内容を紹介をさせて頂いて
おります。
しかし、シリーズを通して読み進めて行くと、キャラクターや事柄や
時系列が亡羊といったことになりがちなので、いずれ総ガイドといった
形で図表や関係図やイラストを入れた別冊が必要かもしれないと思いつつ
あります。


本ガイドが読者の皆様方にとって助力となれば幸いでございます。





表紙


軍事技術研究所 シュウ

ソマリ。
極めて優秀な技術開発者。短期間で基礎研究から兵器の実現まで成し遂げる
能力を持つが、鎮西軍の諸将には印象が良くない。

常に技術の実現に没頭し、行動力も伴っているが、その行動は単独であり
また、訳も無く開発品を持ち歩いていたり、変装して情報収集するなど
の奇行が見られる。

マウクシ険塞における新兵器提案会議の際、特殊生物砲弾「痒虎」を紹介
したため、ナンカクにその後の提案を拒否される。しかし、「旋虎」と
「咽虎」が採用となり、後の戦場で効果を発揮したことから、対リンクス戦
後に大佐から准将となる。

対屍鬼戦では共同軍の将として第一軍ナタンの副官となる。自ら開発に携わっ
た「翼虎」をナタンに邪魔にされたことに、何故か傷つく。
現場で要求される装備より、技術の実現を指向するため、珍兵器の提案が
多い。叱責を受けても動じることも無く、ローガールでの提案においては
「痒虎」の改良版「大痒虎」を、恬として何の憚りもなく発表して見せた。

異界の楽曲に通じており、リンクスの歌姫らを率いた楽団を運用する。




第十八巻のあらすじ 

ブリハス暗殺の報せに接したウルタは動揺しながらリンクス女王と交渉
する。東方軍ではアカトフが矢島に新兵器の資料獲得を一任しながら、
国権簒奪の野望を語り、自らのウルタに対する評価を付け加える。

一方、ローガールでは軍議に参加したナタンが、リンクスの三つの絶対価値
特に友愛について弁舌豊かに語る。元老院議員の空席に関して、各種議会
の単純な階層が説明される。調査の仕上げに入っていたメナスはベル警部
に共謀罪の嫌疑で身柄を拘束される。西リンクスは国家の理想を整え、鎮西軍
はシュウ准将による珍妙な兵器、施設のプレゼンテーションに耐える。
西リンクスへのシュク17世の策は成らず、メナスは拘置所で慟哭。聴取に
応じないメナスに対して、ベルは自らの過去を語り出した。




キャラクターピックアップ

ラシェル

緘黙の魔女。ホクマーの修行仲間アビフの姉。三姉妹の長女。
アビフの兄弟は皆、未来を予感できるとされ、中でも最も遠い未来
を予感する能力をラシェルが持つ。

リンクス女王シュク17世と共に、アベルによる次期女王の最終候補
となった。アビフらと共に暮らす家にホクマーらが来ると、得体の
知れない料理を出して操り、彼らを予知に従って妹等の聟にしよう
とするが失敗する。

ナタン邸を一時占拠したヤッシャの懐に単独で潜入し、ホクマー等
に仕込んだと同様の術を用いて、王命親授軍を瓦解させる。
アビフ家の予言では、アビフが鎮西軍で昇官した際に聟を得るという。
嫁ぐまでは一言も口を利かないという緘黙の誓いを守っている。





事象

リンクスの祭烈殿

義士を祭る。リンクス義士は死後に列せられる。
その勲功によって、一等から四等まであり、戦死した将兵らは
別の祭殿で祭られる。アベルは400年ぶりに国家一等義士と
なった。



ウルタールのうる: 巻十八 (うるたやBOOKS)クリエーター情報なしうるたや

新刊『ウルタールのうる』第十八巻

表紙 軍事技術研究所 シュウ  「えー、続きましてー」

附 「ウルタール世界の地図」

5月9日17時頃より、5日間無料配本



ダウンロードしてすぐお読みになれます。

次巻発売開始迄には、当ブログ内の該当連載記事が
順次消去されていきます。

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