『ウルタールのうる』第八巻が出版されました。
第八巻と第九巻では、作中で描写される「斑猫作戦」が構想上不可能
ではなかろうかという疑念を作者が抱いたため、作戦図を新たに描き
起こし、各部隊の移動経路と時間経過と新兵器投入時点などを検討した
結果、どうも成立していたらしいということが解りましたので、
是非作戦図を参考にしながらお読み頂きたいということで、楽しんで
頂く助けにもなろうかと、追加図表として掲載してあります。
本ガイドが読者の皆様方にとって幾分かの助力となれば幸いでございます。
表紙
リンクス女王国の最高軍権を保持する「大将軍」位にあるナタンは、
リンクス貴族の中でも最高の名家の出自で、令名も最高。
とにかく最高だということで、彼の邸宅の庭は湖を取り囲んでいて、
その前庭に属する一部の敷地において、中隊規模の砲兵を展開して
作戦行動ができるほど自宅も広大な敷地を誇っている。
ナタンの妻エディートは女王シュク17世の妹ということなので、
女王の外戚となる。
リンクス貴族の慣例に従っているナタン邸宅には、自宅に勝る規模の
先祖累代の墓所が併設されていて、その全容はひとつの町に匹敵。
ナタンは墓所で先祖と直接やりとりをするが、雄弁家であり義に厚く
指揮能力も高い子孫に対し、あるナタンの先祖は「おまえの詩は大した
ことがない」と指摘している。
第八巻のあらすじ
山道で突然目の前に現れて飛び去り、また現れるハンミョウ。その名を
冠した鎮西軍の奇策がついに実行される。5倍の戦力を保ちながら
マウクシ険塞の奪還を狙うリンクス軍に対して、ウルタール鎮西軍は
敵の攻撃力のみを奪う戦術を繰り返し、かつ敵攻撃を無効化するという
作戦で望む。無敗のリンクス大将軍ナタンは猫の浅知恵を嘲笑しながら
突撃を開始する。
キャラクターピックアップ
セキショウ
ヒマラヤン。第四十四回鎮西軍に少将位で参加。
ウルプライムナモ二区にある軍事大学を次席卒業。
アイタイダの学友で、飲み込みが早く、何事も手早いため
「風掠」の異名を持つ。異界の技術を応用した巨大兵器「嘯虎」
の運用司令官。部下に勝手に愛称を付けて呼ぶ癖がある。
四匹の子猫たちの父親。
事象
「斑猫作戦 作戦図Ⅰ」
第八巻には「斑猫作戦 作戦図Ⅱ」も併載されています。
「嘯虎」弾はリンクス軍を直撃することなく、戦場の地形効果を
鎮西軍の作戦に有利にするためにのみ撃ち込まれています。
作中では描写されていないマウクシ険塞の要塞砲射程、地下水脈と
「蛟虎」の水路移動も図示。
「斑猫作戦」の全部隊移動を一枚の作戦図に示すことは困難だった
ため、時系列に分けて二枚としました。
新刊『ウルタールのうる第八巻』
表紙 大将軍ナタンである。言いたいことがあるのか、ヤキール。
附 「ウルタール世界の地図」
「斑猫作戦 作戦図Ⅰ」
「斑猫作戦 作戦図Ⅱ」
ダウンロードしてすぐお読みになれます。
次巻発売開始迄には、当ブログ内の該当連載記事が
順次消去されていきます。
ウルタールのうる: 巻八 (うるたやBOOKS)クリエーター情報なしうるたや
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