夏になると、雷雨が発生します。
この夏も夜中に雷鳴を伴う豪雨が短時間で通り過ぎることが
度々ありました。この際、クルシャ君はあまり動じません。
あの、嵐が来ますよ。
音には敏感なので、遠くの雨脚の音も分かるようです。
家人の帰宅に際しても、足音で帰宅の一分前くらいには察して
玄関まで迎えに出るくらいなので、その耳の良さは人間の比では
ないのであります。
ところが、雷雲が直上に到達して、轟音がするようになっても
動じません。閾域を越えているから無反応なのではなくて、衝撃を
予測し得ているから平静でいられるようです。
かつて、敏感でありながら、轟音に接して狼狽する猫がいました。
先々代のサオシュは雷が鳴ると唸ったり隠れたりする。
そんな猫でしたから、川向こうの花川戸で粉塵爆発が起きた際には
大騒ぎしておりましたし、隅田川花火大会を初めて経験した際には
怖れる余り、玄関の傘立ての隙間に潜り込んで固まってました。
予期できない轟音の発生に際して、クルシャ君は穏やかに隠れる
ようです。慌てて小心ぶりを露呈するようなことは今のところ
ありません。
先代のウルタ君は、地震が来たら直ちに飼主の所手の届くところに
走り寄るようにと言い聞かせた覚えがあります。そのため、名を呼ぶと
姿勢を低くしながら側に来て待機してくれていました。
事に及んで慌てると損ばかりするのです
ヒトでもなかなか容易に保てない機根を持っておるのだな。
生まれつきか。
あ 族長だからだ。
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