この夏の記事傾向の特徴といいますと、夜の散歩関係が多くなったことでしょうか。
今回も、真夏よりはやや歩きやすくなった夜の京都を歩いて参ります。
まず、飼主がいる場所と歩く道をご案内。
高瀬川というのは鴨川に沿って
開削された用水路です。かつては現在より水深があって、舟が上下してたんですな。
五条のあたりからその高瀬川に、西から入って、高瀬川沿いに四条へと
北上しております。街路樹に薬罐が提げてあったんですが、何だろう?
高瀬川の取水口は二条あたりにあって、そこから四条まで一之舟入から九の舟入
まで、船荷の搬入出施設があったようです。現在、名前は残っておりますが、施設
は一之舟入にしかありません。その下流は、伏見まで続いているとか。伏見から先は
大阪まで繋がっているのです。
そして、高瀬川沿いの三条あたりに、開削の功労者である角倉了以のレリーフが
ございます。しかし、この偉人の風貌を伝える浮き彫り、いい印象が無い。
制作意図としては、おそらく了以の信念の強さと意志とを表現したんでしょうが
鍬を左手でかざして、襲ってくるような怖い顔になってるんですよね。
土一揆の首領をまず連想しますよ普通。この鍬が、おそらく高瀬川の開削に向けられた
ものなんであろうな、というのは経緯に触れてようやく知れる。
その顔は、古の聖皇のうち、治水に苦労したので有名な禹の伝統的表現から
引っ張ってきているのが分かるのですが、そんな情報全部外してみて下さい。
おじさん、なんか苦労したんだな
くらいにしか思えんて。
道の辺に清水流るる柳陰
高瀬川遠藤の街路樹に掛かった薬罐ばかり写しながら、このあたりのことを
一通り不十分ですが、ご紹介させて頂きました。
いや、薬罐があまりにアレだったので。
高瀬川に掛かる石橋でございます。
周辺は狭い道沿いに飲食店が並んでいます。
立ち寄って、軽く食事もしてみましょう。
水のソーテール9: 神の背面アフライム (うるたやBOOKS)東寺 真生,明鹿 人丸うるたや
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